前編記事のふり返り
前回の記事では、Outgrow Japan株式会社を起業したきっかけや、教育事業に注力してきた理由などについて見てきました。
前編記事は、以下のリンクからご覧ください。
後編となる今回は、Outgrow Japan山本の教育事業に対する姿勢の変化や、変化のきっかけになった出来事を掘り下げていきます。また、その出来事から得た経験や学びを生かし、大幅にニューアルした「LIBERTY」の今後についてもご紹介します。
Outgrow Japanの教育事業の流れ
最初に、「Outgrow Japan」の教育事業「LIBERTY」が今の形になった流れを、時系列に沿って見ていきましょう。
起業1年目からスクール形式でスタート
起業当初の教育事業は、個人事業主の方を対象に1対1で教えることが多く、法人化はしていたもののコンサルのような形式でスタートしました。
しかし、徐々に「教えて欲しい」という人が増えてきたため、「Outgrow Japan」を合同会社として起業し、 1年後にはスクール形式へと移行しました。
2016年頃に他の人に講師を委ねてみた
一つの転機となったのが、起業から4年ほど経った頃、山本が教えることを一時的に辞めたことです。
その理由としては、山本が大手広告代理店のCMプランナーの方と一緒に仕事をしたときに、教えることに対する自分との実力の差を実感し、「自分の仕事はまだお金をいただくにはふさわしくない」と思い知らされた為でした。
それから約3年は、その大手広告代理店の方が講師となるスクール事業に切り替えて授業を継続しました。広告代理店の方が講師を務めていた頃のスクールは、『企画力』という山本がこれまでに学んだことのない内容で、受講生の転職活動や昇進などに繋がる素晴らしい内容でした。
教育事業以外へ挑戦できた3年間
山本が教育事業を離れていた3年間は、飲食事業や食フェス事業、留学事業など、さまざまな事業に挑戦していました。
どれも初めての挑戦ばかりでしたので失敗もありましたが、この3年間は山本自身の経験値を上げる実りある期間となりました。
教えることを離れたことで一番の収穫となったのは、“なぜ自分が教育事業をやりたいと思ったのか”を見直すきっかけを得たことです。この3年間があったからこそ、現在の「Outgrow Japan」があるといっても過言ではありません。
講師を辞めていた時期に挑戦したビジネスについては、また別の記事で詳しくお伝えする予定です。
3年ほど経つと教育事業への思いが再燃
講師を委ねて2~3年が経過すると、講師をお任せしていた大手広告代理店の方と、山本が目指す教育事業との間で、少しずつ方向性の違いが見えてくるようになりました。と同時に、山本自身がこれから起業したいと考えている方々に、再び直接教えたいという熱い思いがあふれてきたのです。
そして、3年を境として広告代理店の方に講師を委ねていたスクールは終了し、山本による新たな教育事業がスタートしました。
講師を引き受けて頂いていた広告代理店の方には、山本が教育事業から離れていた期間を支えていただいたことや、山本自身も多くのことを学ばせて頂いたので、今でも非常に感謝しています。
2020年に学ぶ側で入ったスクールが転機になった
そして2020年、山本自身が教える立場から、学ぶ立場となり入ったスクールの先生との出会いが、教育事業を根底から変える大きな転機となりました。
山本が入ったスクールの先生は、とにかく生徒を否定することなく、「できなくて当たり前」という前提で、できるようになることをひたすらに応援し続けてくれる方でした。
本人以上に生徒さんができるようになる可能性を信じ、「山本社長なら絶対できますよ!」と声を掛け続けながら伴走してくれる先生の姿勢が、「これだ!」と山本の心に突き刺さりました。
「挑戦し続けられる人を育てる」ことがOutgrow Japanの使命
“できなくて当たり前”という教育事業の核心に気がついた山本が 、コロナが明けた2023年にフィリピンを訪れた際、さらに大きな気付きがありました。
山本がフィリピンを訪れたとき、つたない英語でしたが積極的に話し掛ける山本の姿を見たフィリピンの青年が、声を掛けてきてくれました。
Outgrow Japan 山本とフィリピンの青年の会話
- フィリピンの青年「周平!お前は話しやすいな」
- Outgrow Japan 山本「そうかな?」
- フィリピンの青年「そうさ、何が違うんだろう?」
- Outgrow Japan 山本「日本人は完璧主義だから英語の文法が分からないとなかなか話し掛けられないんだ。さらに『失敗することが怖い』文化が根付いてしまっているから」
- フィリピンの青年「失敗が怖い?WHY?」
- フィリピンの青年 「成功するには“失敗”から学ぶしかないのに」
日本は海外に比べて“挑戦(失敗)”しにくい環境にある
フィリピンの青年とのなにげない会話から、山本は雷に打たれたような衝撃的な気付きを得ました。
考えてみると今の日本は、家庭や学校、会社、友人との関わりにおいても、失敗したときのことを恐れ、新しいことに挑戦しにくい環境にあります。また、新しいことを始めようとすると、止められたり、足を引っ張られたりすることも多いと思います。
日本が30年間もの間、賃金が上がらなかった理由も、「失敗を恐れすぎていること」に由来するのではないでしょうか。
しかし、これからの時代は違います。新たな時代に向けた教育において必要とされるのは、失敗を恐れずに挑戦し続けられる人を育てることなのです。
フィリピンでの青年との出会いのおかげで、これこそが私たちOutgrow Japanの使命だという思いを強くしました。
Outgrow Japan山本が目指す教育事業のカタチ
教えることからいったん離れたことや、自らが教えられる側になる経験をしたこと、フィリピンの青年との会話などで、Outgrow Japan山本が目指す教育事業の明確なビジョンが見えてきました。
ここからは、Outgrow Japan山本が目指す「教育事業のカタチ」についてお伝えしていきます。
「情報商材」を売るだけでは“教育”ではなかった
2020年に入ったスクールで、山本が生徒として学んだ経験を通して感じたことは、
「教育とは、単に情報商材を売ることではない」
ということでした。
このことは、Outgrow Japanが目指すべき教育事業の“核心”であると同時に、山本自身がこれまで実践してきたスクールは「教育」とは呼べなかったことも示していました。
まずはノウハウを吸収できる「土台」を育てることが大切
教育事業を始めた当初、とにかくノウハウを教えることに力を注いでいた山本は、続かずに途中で辞めてしまう生徒がいるという壁にぶつかりました。
「なぜ続かないのか」を考えた結果、気が付いたのが「全員が自分と同じ考え方の土台を持っているわけではない」ということでした。
山本自身は、20歳の頃からベストセラーとなっている自己啓発書『7つの習慣』の教えを実践しており、「自分は無能だが、やればできる」というマインドが出来上がっていました。
しかし、マインドの土台ができていない段階の生徒さんの中には、「壁が立ちはだかると諦めてしまう」「できないことを誰か(何か)のせいにしてしまう」という人もいるのが現実でした。
その状態では、たとえどんなに良いノウハウだとしても、ノウハウだけを教えたところで、まったく吸収することはできません。
教育事業を行う上で大切なのは、「ノウハウを吸収できる土台から育ててあげること」だったのです。
「LIBERTY」は土台から育てる本物の“スクール”に生まれ変わります
上記の教育方針に則って、2022年12月から2023年2月の3カ月間をかけてスクールの体制を大きく変更し、「LIBERTY」をリニューアルしました。
ここでは、生まれ変わった「LIBERTY」についてご紹介していきます。
土台(マインド)を育てる講座を開始
まずは、考え方の土台を作る講座をスタートしました。
入会からの1カ月間は基本的に考え方の素地を作る動画を視聴してもらい、山本のように「何が起きても全て自己責任。出来なくてあたり前だから、ドンドンと挑戦して失敗を重ねていく」というマインドを育ててもらっています。
このステップを設けたことで、受講生全体の雰囲気が向上し、離脱率も大きく減少しました。
「5つの自由」を長期的に継続するための教育を重視
これまでもLIBERTYでは、以下の「5つの自由」を得ることが大切だとお伝えしてきました。
- お金の自由:やりたいと思ったことをやりたいときにできる自由
- 時間の自由:好きなときに働いて好きなときに遊べる自由
- 場所の自由:自分の好きな場所で働くことができる自由
- 仕事の自由:自分のやりたい仕事を選択できる自由
- お客の自由:価値を提供するお客様を選択できる自由
しかし、新しい「LIBERTY」では、この5つの自由を手に入れた後も、その自由を続けていける「継続力」をさらに重視しています。
例えば、短期的に5つの自由を獲得して、売上が「100万円」に上がったとしましょう。それはそれで素晴らしいことだと思いますが、問題はその状態を長期間持続できるかどうかにあるのです。
そして、長期間持続するためには、“失敗を恐れずに挑戦し続けること”が必要不可欠なのです。
この「失敗を恐れずに挑戦できる人」を育て続けることが、女性が「自由に私らしく働ける未来」を切り拓くことに繋がると、Outgrow Japanは確信しています。
「5つの自由」について詳しくは、以下のページをご覧ください。
スクール卒業後も繋がれる「コミュニティ」を開設
さらに「LIBERTY」では、今回のリニューアルを機に、スクール卒業後も「繋がりを持ち続けたい」と思った人が、延長費用を支払うことでLIBERTYコミュニティに所属し続けられる仕組みを作りました。
卒業後も挑戦しながら成長し続けたいという志を持った人が、学び、集えるコミュニティができたことは、受講いただいている方にとっても、スクールにとっても大きな価値になると思っています。
大きな困難にぶつかっても、それに立ち向かえるマインドと、一緒に前を向いてくれる「先生」や「仲間」がいることで、人は何度でも挑戦し続けることができます。
働き方を変えたい女性を根本からサポートする本物のスクールに、「LIBERTY」は生まれ変わります。
「LIBERTY」について詳しくは、以下のページをご覧ください。
>>LIBERTY – 集客・セールスに特化した女性向け起業スクール
また、「Outgrow Japan」の教育事業に関するご相談は、以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。