Outgrow Japan山本周平が教育事業での“失敗”から学んだこと

Outgrow Japan山本周平が教育事業での“失敗”から学んだこと


2012年11月に設立した「Outgrow Japan」は、働き方を変えたい女性のためのオンラインスクール「LIBERTY」を中心とする教育事業を柱に、様々な事業を展開しています。

現在の「LIBERTY」にたどり着くまでには、いくつもの失敗や困難がありました。今は、その失敗に真摯に向き合い、改善を図りながら、“真の教育”を追求しているところです。

この記事では、「Outgrow Japan」代表の山本周平が、教育事業を通して失敗から学んだこと、そしてその失敗をどう今後の事業に活かしていくのかをご紹介していきます。

Outgrow Japanがしてしまった教育事業での“失敗”

まずは、Outgrow Japanが過去にしてしまった教育事業での“失敗”が、どのようなことだったのかを振り返ってみます。

教育=情報(ノウハウ)の提供だと思っていた

「Outgrow Japan」の理念は、

「Prove your possibility」=あなたの可能性を証明せよ

です。この理念を掲げ、設立からの11年間、様々な事業を展開してきました。

事業の柱となっているのは教育事業で、これまで多くの受講生との出会いがありました。しかし全員に納得いく教育ができたかというと、そうではありません。

そのことに気付いたのが、設立から4年ほど経った頃でした。

設立当初は、これまで山本が学んできたスキルや情報を提供することに力を注ぎ、山本自身も「教育とは情報(ノウハウ)を提供することだと思っていた」と言います。

今考えると、この出発点が大きな一つ目の失敗でした。山本が情報を提供し、すぐに成果が出たという人もいましたが、その人はもともと“成功する素地のある人”だったのです。

それが改めて浮き彫りになったのが、2022年11月に実施した受講生への匿名アンケートでした。

在籍する全ての受講生に、匿名で「LIBERTY」の講座に対する想いを書いていただきました。中には目をそむけたくなる厳しいご意見もあり、これまでの“情報を提供する教育”を見直すきっかけとなりました。

「出来て当たり前、こんなこともできないの?」という考え方

2つ目の失敗は、「出来て当たり前」や「こんなこともできないの?」という考え方を持ってしまったことです。

山本は教育事業から離れていた2017年から2019年ごろ、いろんなスクールに通っていました。

そのなかのあるスクールで出会った先生は、とにかく理にかなってはいるのだけれど、「出来て当たり前」、出来なかったら「こんなこともできないの?」という教育スタンスでした。

そういったスタンスで教えられているうちに、「言っていることは分かるのだけれど、毎回否定されると、体が教え通りに動かなくなってしまう」という経験を山本自身もしたそうです。

自分が現場を離れ、教えられる立場になったことで、ふと自分のスクールはどうだったのかをかえりみると 、同じようなことをやっていたかもしれないと気付かされたのです。

Outgrow Japanが失敗から学んだこと

「教育=情報の提供」と思っていたことや、受講生に対して「出来て当たり前。こんなこともできないの?」という気持ちで指導に当たっていたことで、本来、Outgrow Japanが目指していた教育とかけ離れた方向に進んでしまった時期がありました。

ここからは、その失敗を学びとし、Outgrow Japan山本がどう教育事業の改善につなげていったのかを見ていきましょう。

ノウハウを吸収できる「土台(マインド)」から育てるのが大事

教育とは、単に情報を提供することではないことに気付いた山本は、「Outgrow Japan」がこれまで実践してきたスクールは、教育と呼べるものではなかったことを思い知らされました。

この学びに加えて、もう一つ気付いたことがありました。それは、教育事業を始めた当初の離脱率の高さです。3ヶ月も経たないうちに受講生が辞めてしまうという現状をどうにか打破したいと、さまざまな視点から考察しました。

その結果、どんなに素晴らしい情報(ノウハウ)を伝えようとしても、その土台(マインド)がないと吸収されないということに行きついたのです。

土台(マインド)ができていないと、

「壁が立ちはだかるとすぐに諦めてしまう」
「できないことを何か(誰か)のせいにしてしまう」

ことにつながります。

結果的に、どんなによい内容の講義でも、全く吸収することはできません。耕していない畑には、水が染み込んでいかないということと同じなのです。

そこで現在、スクールに入ってからの1ヶ月間は、全てのコースの生徒さんに対して、考え方の土台(マインド)を養う期間を設けています。

なぜ自分が働き方を変えたいと思ったのか、そこを打ち破るには何が必要なのかを自分なりに理解して進める素地を作ってあげることで、3ヶ月後の離脱率が劇的に下がり、スクール全体に良い雰囲気ができはじめています。

「できなくて当たり前」として生徒と向き合う

「出来て当たり前、こんなこともできないの?」という考え方で生徒に向き合っていた過去の失敗を教訓とし、現在Outgrow Japanでは「できなくて当たり前」というところから授業をスタートしています。

「できなくて当たり前」という想いにたどり着けたのは、2020年に経営に思い悩む山本に、「山本社長なら絶対大丈夫ですよ」という声をかけ、応援し続けてくれた先生との出会いがあったからです。

現在の「LIBERTY」では、出来て当たり前、出来なかったら「どうしてそんなこともできないの?」という考え方を見直し、最初は誰でも「できなくて当たり前」、「失敗を恐れず何度でもチャレンジしていけばいい」ということを受講生に伝え続けています。

この教育方針が生徒さんにも徐々に浸透し、生徒さんが新たな挑戦をするときの後押しに繋がっていると思います。

失敗を経て生まれ変わった「LIBERTY」

前述した失敗から、大きな学びを得た「Outgrow Japan」は、「LIBERTY」のスクール運営においても、大きなリニューアルを行いました。

ここからは、失敗を経てリニューアルした「LIBERTY」について解説していきます。

土台(マインド)を育てる講座を開始

2022年11月に行った匿名アンケートに見られた皆さまからの声を多方面から考察し、情報(ノウハウ)を提供する前にまずは、考え方の土台を作る講座をスタートすることにしました。

入会からの1ヶ月間は基本的な考え方の素地を作る動画を視聴してもらい、「出来なくて当たり前」「ドンドンと挑戦して失敗しても大丈夫」というマインドを育てます。

「5つの自由」を長期的に継続するための教育を重視

また「LIBERTY」では、「5つの自由」を手に入れることを一つの達成目標としています。

「5つの自由」とは、以前お話したことがありますが、新しい働き方を見つけた後に得られる自由を指します。

  • お金の自由:やりたいと思ったことをやりたいときにできる自由
  • 時間の自由:好きなときに働いて、好きなときに遊べる自由
  • 場所の自由:自分の好きな場所で働くことができる自由
  • 仕事の自由:自分のやりたい仕事を選択できる自由
  • 顧客の自由:価値を提供するお客様を選択できる自由

 

この自由を手に入れるだけでなく、「LIBERTY」では手に入れた後も続けていける「継続力」を養う教育を特に重視し、失敗を恐れずに挑戦し続けることの大切さを伝え続けていきたいと考えています。

スクール卒業後も繋がれる「コミュニティ」を開設

さらに「LIBERTY」では、2023年3月からのリニューアルを機に、スクール卒業後も「繋がりを持ち続けたい」と思った人が、延長費用を支払うことでLIBERTYコミュニティに所属し続けられる仕組みを作りました。

卒業後も挑戦しながら成長し続けたいという志を持った人が、学び、集えるコミュニティができたことは、受講いただいている方にとっても、スクールにとっても大きな価値になると思っています。

大きな困難にぶつかっても、それに立ち向かえるマインドと、一緒に前を向いてくれる「先生」や「仲間」がいることで、人は何度でも挑戦し続けることができます。

新しく生まれ変わった「LIBERTY」について詳しくは、以下のページをご覧ください。

>>LIBERTY – 集客・セールスに特化した女性向け起業スクール

「LIBERTY」を帰ってこれる「ホーム」に

上記のようないくつもの失敗を重ねながらも、失敗を学びとし前へと進んできた「LIBERTY」の受講生のなかに、この場所を「ホームのような温かさがある場所」と言ってくれた人がいます。

最後に、これから「LIBERTY」がどのような場所として成長していこうとしているのかについて、ご紹介していきます。

精神的な安全圏(ホーム)があることで前に進める

これまでも述べてきたように、「出来て当たり前、こんなこともできないの?」という考え方の下で指導を受けていた「LIBERTY」の生徒さんのなかには、能力はあるのに失敗するのが怖くて一歩を踏み出せなくなってしまった人もいます。

生徒さんが過度に失敗を恐れているのは、Outgrow Japanの過去の教育方針の失敗によるもので、強く反省をしています。それと同時に、精神的な安全圏を作らないと、人は前に進めないことも痛感しました。

逆に言えば、精神的な安全圏があることで、“失敗してもまたチャレンジすればいい”という気持ちになり、前向きにチャレンジを続けられるようになります。

そして、「LIBERTY」の使命は、メンバーさんたちにとっての精神的な安全圏(ホーム)になることだと強く感じています。

「LIBERTY」メンバーが挑戦できる環境をつくっていきたい

現在、「LIBERTY」を通して、働き方を変えたい女性に多数参加していただいています。「Outgrow Japan」にとっても、優秀な人材に出会える機会をいただいています。

今後は、皆さまから頂いている授業料を活用しながら、皆で一緒にチャレンジできる事業を立ち上げ、社会とLIBERTYメンバーがもっと繋がっていける仕組みを構築していきたいと考えています。

そして、これまでの失敗を糧として、LIBERTYメンバーの皆さまと一緒に、私たち「Outgrow Japan」も新たな挑戦をし続けられる環境を作っていくことが使命だと感じています。

未来に向けて進み続ける「Outgrow Japan」と「LIBERTY」、そしてLIBERTYメンバーを、これからも温かく見守っていただければ幸いです。

「Outgrow Japan」や教育事業についてのご質問がございましたら、以下よりお気軽にお問い合わせください。

>>お問い合わせ | Outgrow Japan株式会社

「Outgrow Japan」の教育事業については、以下の記事をご覧ください。

「Outgrow Japan」がチャレンジする新たなビジネス展開について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

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